植物をうまく育てるのって、結構難しいですよね。
・実際に部屋に置いてみたけど、上手く育たない…。
・葉っぱが小さくなってしまう、茎が長くなってしまう…。
もしかしたらそれは、植物を置く場所の「明るさ」が足りないのかもしれません。
観葉植物は光合成をして生きているので、太陽光や照明の光が必要です。
ベランダの方角や周辺環境のせいで部屋が暗く、植物が育つのに必要な明るさが確保できていないのかも。

自室で数十種類の観葉植物を育ててきた筆者ですが、今回照度計を入手して6畳間の明るさを調べてみました。
5年ほど植物を育ててきた経験と計測数値から、観葉植物が上手く育つ明るさについて解説いたします。
一人暮らし、ワンルームや1LDKという、限られた空間のどこに植物を置くか迷っているなら、ぜひこのまま読み進めてみてください。
植物によって必要な明るさは異なる
農林水産省のデータから知る、観葉植物に必要な明るさ
農林水産省のデータを参考に、観葉植物に必要な明るさを表にしてみました。

メジャーな観葉植物を抽出しています。
表から分かる事は、
ほとんどの植物は窓際あたりで育てる必要がある事がわかります。
オリーブのような日光が好きな植物は、ベランダでなければ上手く育ちません。
また、実際にエアプランツもアジアンタムも育てていますが、たしかに光は好きな方ですね。

ただ、自分の実体験としては、明るさについて難しく考える必要はないかなと思います。
大抵の観葉植物は室内の窓際、もしくは窓の近くであれば健康に育てる事ができています。
6畳間の明るさを照度計で計測してみた
実際に部屋の明るさがどれくらいあるのか、興味がわいて調べる事にしました。
部屋の明るさは「照度計」を使えば計測できます。

この装置を使って、6畳間の各場所を計測してみました。
一人暮らしのワンルームや1LDKで植物を育てる際の、明るさの参考にして頂けますと幸いです。
6畳間の計測位置について
まずは明るさを測る位置についてです。

A…ベランダ(外)
B…窓のすぐそば
C…窓から40cm離れた場所
D…窓から80cm離れた場所
E…6畳間の中央
F…6畳間の奥
また、計測時期については
- ベランダの向き…南向き
- 計測時期…9月の昼頃
- 天気…晴れ
となっています。
実際に明るさを計測してみた
太陽光はケタ違いに明るい…数万ルクス

まずはイラストのA位置。
屋外での明るさを計測してみます。

ベランダに置いているアガベと一緒に撮影。
計測結果は2万9010ルクス。強烈に明るい数値です。

太陽光はケタ違いに明るいので、ケタの設定を変えて計測しています。
赤い丸で囲った部分がケタを変えている表示で、末尾のゼロを省略して表示しています。
カーテン無しの窓際…2000ルクス

次はイラストのB位置。
窓のすぐそば(カーテン無し)で計測してみました。

計測数値は2145ルクスです。
ベランダほどではないですが、かなり明るい数値です。
大抵の観葉植物はしっかり育つ明るさで、多肉植物やサボテンもギリギリ育つくらい。
レースカーテン越しの光…1500ルクス

次も先ほどと同じくB位置ですが、
今度はレースカーテンを閉めた状態で計測しています。

数値は1560ルクスとなっています。
レースを閉めていたとしても、かなり明るい数値です。
我が家のサンスベリアも健康的に育っています。
窓から40㎝離れた位置…700~800ルクス

今度はイラストのC位置。
窓から40cm離れた場所で計測。
(レースカーテンは閉めた状態です。)

出てきた数値は750ルクス。角度によって700~800ルクスの数値が出ました。
窓際から少し離れただけなのに、急激に明るさが減ってしまいました。
しかし低いとは言っても、大抵の植物は普通に育つ数値で、写真のパキラも大変元気です。
窓から80㎝離れた位置(照明あり)…700ルクス

今度はイラストのD位置。
窓から80㎝位離れた場所ですが、デスク照明が当たる場所で計測しました。
(レースカーテンは閉めています。)

数値は715ルクスとなり、窓から離れているにもかかわらず大きな数値が出ています。
当然、一般的な観葉植物がしっかり育つ明るさです。

この位置はデスク用に天井スポットライトを向けているので、LED照明が集中的に当たっていることで高いルクスが出ています。
部屋の中央…500~600ルクス

今度はイラストのE位置。
6畳間の中央あたりで計測しています。
(レースカーテンは閉めています。)

数値は614ルクスです。
窓や照明を向いている方向は500~600ルクスくらいで、植物が健康的に育つギリギリの数値です。
暗い所に耐性がある黒砂利ガジュマルは、しっかりと育っています。
部屋の奥…120ルクス

最後にF位置。
部屋の奥で、収納や壁スイッチがある場所で計測。
(レースカーテンは閉めています。)

計測数値は128ルクス。かなり暗い数値で、植物は育ちにくいです。
決して育たないわけではないですが、不健康にヒョロヒョロと長くなり、間延び(徒長)してしまいます。
徒長(とちょう)について詳しく知りたい方はこちら(外部サイト)
部屋の奥では植物を育てにくい!フェイクグリーンも検討すべし
こちらの写真が、光が少ない環境で育った植物(フィロデンドロン)です。

購入した当初は、商品リンクにあるような細長く大きな葉っぱが出ていました。
暗い所で育ててしまうと葉っぱが小さく、茎が長くなって元々の植物の姿とは形が変わってしまいます。
そこで筆者は暗い場所にグリーンを置きたい場合、フェイクグリーンを置いています。

本物そっくりに見える、おすすめのフェイクグリーンに興味がある方は、こちらの記事をご覧ください。

まとめ:植物はできるだけ窓際~部屋の真ん中で育てよう!

今回照度計で自分の部屋を調べた結果、窓際であれば2000ルーメン、レースカーテンを閉めても1500ルーメンを確保できることが分かりました。
ガッチリした形状で健康的に植物を育てたいのであれば、窓際で育てるのが好ましいです。

窓の近くから部屋の中央くらいまでは、天井照明と合わせて500~800ルーメンはありました。
実体験としても、6畳間の中央くらいまでは多くの植物が普通に育つことが分かっています。
ベランダが南向きか北向きか、採光が良いか悪いかは間取りや環境によって異なります。
実際に植物を育ててみて、葉が小さくなったり茎がヒョロヒョロに伸びないかチェックして、光が足りないようなら極力窓の近くに鉢を移動してみてください。
観葉植物の置き方にこだわって、ワンランク上のおしゃれ感を目指したいなら、こちらの記事もおすすめです。

一人暮らしのワンルームや1LDKを観葉植物やフェイクグリーンで満たして、爽やかなボタニカル部屋を作ってみませんか?

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