おしゃれなカフェや、こだわりのインテリアの部屋にある「ダクトレール」。
実際に導入してみたいけど「シーリングライトと比べてどうなの?」「サイズ感はどれくらいがいい?」など疑問が湧いてくると思います。
筆者自身が賃貸6畳で1.5mの簡易ダクトレールを使ってみた経験から、その「メリット」「デメリット」やその他注意点などをお伝えいたします!
メリット…インテリアがおしゃれになる・陰影感のカッコよさ・照明器具の選択肢の豊富さ
ダクトレールは「照明を積極的に楽しめる」という印象を持ちました。
その一方で、難しかった点も挙げると、
デメリット…シーリングと比較して、陰り感のコントロールやリモコン化が難しい
シーリングとは全く違う事も多く、戸惑いもありましたが結果的に導入してよかったと思っています。
実際の使用例が皆様の何かしらの参考になれば幸いです!
6畳で簡易ダクトレールを使ったメリットとデメリット
メリット1 インテリアの雰囲気が良くなる
やはり一番のメリットは外見ではないかと思います。
普通の白いシーリングライトとは違い、一気におしゃれな雰囲気に変身。
ライティングレール自体のちょっと武骨な雰囲気とか、黒で空間が引き締まる感じとか、たまらないです。
普段生活していて、それほど天井を見る機会もないと思いますが、ふと見上げた時にダクトレールが目に入ると、「なんかいい感じ!」という感想が湧いてきます。
メリット2 光の陰影感がカッコイイ
ダクトレールを使うなら必然的に、スポットライトやペンダントライトを利用することになりますが、やはり普通のシーリングライトとは光り方が全然違います。
そういった照明は電球が出ている部分と、布や金具に覆われている部分があるので、部屋の中にも明るい所と暗い所が如実に出てきます。
そのような陰り感の出やすい照明器具を使う事で、部屋の中のあちこちに光の濃淡が出てくることで、何とも言えない味わい深い雰囲気が出ます。
夜寝る前にペンダントライトを一つだけつけて読書するようになりましたが、なんとなくいい雰囲気が味わえて楽しいです。
6畳という限られた空間でも、ダクトレールの導入によってリッチな陰影感、光の濃淡を楽しめるのは結構驚きでした。
デメリット1 蛍光灯のように部屋全体を照らすのは苦手
蛍光灯の明かりに慣れている人が、部屋の電気をスポットライトやペンダントライトに変更すると、最初は「暗い」と感じてしまうのではないかと思います。
実際、自分の照明をダクトレールに変えて、真っ先に「ちょっと薄暗い?」と感じました。
特に、適切な光の量や照らすべきスポットがわかっていないまま、適当なノリでダクトレールに変えてしまうと、「暗い」と感じやすいかもしれません。
筆者はダクトレール好きなので、気軽にダクトレールに変更してもOKだと感じますが、とはいえ本当に納得できる光の具合になるまで、少し時間がかかってしまう事は考慮に入れた方がいいかもしれません。
デメリット2 スポットライトの場合、光源が視界に入ると結構まぶしい
スポットライトは電球の周囲を筒で覆っているので、光源を直視しない限り眩しくないと思っていました。
しかし、スポットライトの照射範囲から外れている所から天井を見上げた場合でも、結構まぶしく感じます。
スポットライトには「発光角度」というものがあり、最近のLED照明の発光角度は90度~120度くらいで結構広範囲に光が広がります。
スポットライトの筒もそれほど長いわけではないので、筒の外にも光が漏れてしまうので照射範囲外でも結構まぶしく感じられるようです。
デメリット3 リモコン化はできるが、事前準備が必要
現代人にとってあって当たり前の「リモコン」
ダクトレールに変えてしまうと、そんな便利生活が一気に崩れてしまいます。
何をするにもいちいち壁スイッチまで行かなくてはならない…昔の時代の生活?となってしまいそうです。
なので、ダクトレールに変えるなら「リモコン化」は必須です!
筆者も試行錯誤しながらリモコン化に取り組んだことで、ダクトレールを使いつつ、シーリングライトを使っていた時のような便利生活を送れるようになりました。
6畳間に1.5mの簡易ダクトレールは、結構ちょうどいい長さ!
もともと「E17」という少し小さめの電球を使いたいと思っていました。
一般的な電球サイズは「E26」ですが、E26がくっ付くスポットライトは結構巨大なサイズをしています。
E26サイズのスポットライトを使うと天井が低くなり、圧迫感が出るのではという考えからE17を沢山取り付ける事を思いつきました。
写真ではE17電球のスポットライトが6個くっ付いていますが、詰めればもう何個か取り付けできそうです。
筆者が今回注文したのは、こちらの1.5mタイプです。
長いダクトレールを短く使うことはできますが、逆に短いダクトレールを長く使うことはできません。
筆者のように複数の照明を付けたいのなら、1.5mか2mのダクトレールがオススメです。
個人的には2mのダクトレールでもよかったかなと思っています。
しかし、2mクラスになると突然値段が跳ね上がります。
現実的な価格を考えると、やはり1mか1.5mのダクトレールを使うことになりそうです。
スポットライトの場合、E17電球6個でも物足りないかも
今回筆者はE17の電球を6個、ダクトレールに取り付けて使ってみました。
上記の写真に写っている白い電球はTOLIGOという商品です。
リモコン、もしくはWi-Fiを使ってスマホで操作できるLED電球という触れ込みに興味が湧き、今回導入してみました。
6個のスポットライトの内、3つはTOLIGOです。
そして残りの3つのスポットライトには、スポットライト専用LED電球を使ってみました。
ダクトレールにスポットライトを取り付け、いざ点灯してみた最初の感想は…「なんか暗い!」
E17という小さめのスポットライト6個では、6畳間すら照らせないのか?と慌ててしまいました。
6畳に必要な明るさ「2400~3300ルーメン」を確保しているはずなのに…?
一般的に、空間を照らす明かりの強さを示す単位として「ルーメン」というものがあります。
6畳間であれば「2400~3300ルーメン」あれば、十分照らすことができるといわれています。
色々な説があるようで、中には「2700~3700ルーメン」必要と言われる場合もあるようです。
今回筆者が用意した「TOLIGO電球」と「スポットライト専用電球」はそれぞれこんな感じです。
種類 | 接続端子 | 明るさ |
TOLIGO LED電球 | E17端子 | 550ルーメン |
スポットライト用LED電球 | E17端子 | 550ルーメン |
550ルーメン×6個=3300ルーメンなので、6畳を照らす照明としては十分なはずでした。
元々使っていたシーリングライトも6畳用で3200ルーメンしかありませんでした。
シーリングと電球とでルーメンに差はないのに、こうも明るさが違うものかと戸惑いました。
ペンダントライトを買い足してようやく満足!
ペンダントライトは天井から数十センチ下に垂れ下がっているので、その分照らすべき範囲が狭まります。
天井から数十センチ低い位置から空間を照らすと、E17電球でも結構明るく照らすことができます。
その一方で、光のない上の空間は結構暗いです。
しかし単に暗いという感じではなく、部屋の中にきれいな陰影感ができて結構美しいと感じます。
E26のような大きな電球を使いたくない場合は、上まで照らすことをスッパリあきらめて、E17のコンパクトなペンダントライトをダクトレールに取り付けてみるのも一つの手かもしれません。
ダクトレールの失敗例1「逆向きに取り付け」
明るさ問題以外にも、ダクトレールを使う上でやってしまった小さな失敗を記載してみました。
今後、皆様がダクトレールに興味を持ち、導入してみたい!と思われた場合、筆者と同じミスをしないように注意喚起できたらと思っています。
ダクトレールには向きがある
実はダクトレールには向きがあり、スポットライトなどを逆向きには取り付けできないようになっています。
ダクトレールの片側には飛び出ている部分があります。
また取り付け器具にはくぼみがつけられています。
取り付けの際は、器具のくぼんでいる所とダクトレールの飛び出している側を合わせないと取り付けできません。
とはいうものの、ちょっと力を入れてしまえば逆向きに取り付けることもできてしまいます。
逆向きに取り付けて、何か悪いことでもあるの…?と思いますが、実は「あります」。
破損の可能性があるので、逆向きに取り付けてはいけません!
逆向きに付けると壊れたり、取り外せなくなることも
ダクトレール関連のレビューを見ていると、「逆向きに取り付けて取れなくなった」「逆向きに付けたせいで破損した」という苦情を時々見かけます。
実は筆者もダクトレールに向きがある事を知らず、逆向きにスポットライトを取り付けてしまったことがあります。
スポットライト取り付けの際に「バキッ」という大きな音が出てしまいました。しかし筆者自身、ダクトレールとはこういうものなのかなと思っていました。
筆者の場合は運がよく、逆向きに取り付けた後も問題ありませんでした。
とはいえ、たまたま運が良かっただけで、場合によっては破損してしまうと思うと恐ろしいですよね。
地味ですが何気にやってしまいがちな「逆向きに取り付け」は要注意です!
方向があっていれば、ダクトレールにスッと取り付けできます。
何だかスムーズに取り付けできないと思ったときは、「向き」が逆になっていないか疑いましょう!
ダクトレールの失敗例2「電球がはみ出してしまう」
写真を見て頂ければわかりますが、左の白い電球の方はスポットライトの縁ギリギリまで来ていて、頭がはみ出そうです。
もう一方の右の電球は、形が平べったいのでスポットライト内にすっぽりと収まっています。
ちゃんとE17用スポットライトとE17用電球を買ったのに、なぜこんなにおさまりが悪いのでしょうか?
要因1:E17電球にも大小のサイズ感がある
スポットライト用LED電球は頭が平べったいので7㎝くらいの長さしかありません。
また、TOLIGO電球はWi-Fiやリモコン機能があるので、一般的な電球と比較して1㎝ほど長いです。
(一般的E17電球は8㎝、TOLIGOは9㎝)
ほんの1.5cm~2cmくらいの差でしかないのですが、スポットライト器具自体がそれほど長くない場合、このわずか数センチで見た目の印象や照らす範囲が結構変わってくるのではないかと思います。
スポットライト器具そのものが短い
今回の筆者のケースとは異なりますが、スポットライト器具自体が短い場合もあります。
筆者が今回スポットライト器具を購入したサイトをよく見直すと、E11、E17、E26の各スポットライトは全く共通の躯体をつかっていました。
E17電球を取り付けてギリギリの状態なのですから、E26電球を取り付けてしまうと電球がかなりはみ出てしまって、スポットライトの意味が無くなるのでは…?
実際、購入レビューの中には電球が半分以上飛び出してしまった、という記述もありました。
もしスポットライトをご利用される場合は、それがE11やE17、E26と全く同じ本体を流用しているものではないかどうか、しっかり確認をしたほうがいいですよ!
ダクトレールの失敗例3「簡易ダクトレールは、少し圧迫感がある」
慣れてしまえは平気なのですが、慣れないうちはちょっと圧迫感が気になっていました。
ちなみにダクトレールが1.5mと長いこと自体は問題ないと思っています。
それよりも、簡易式ダクトレールの事情で、高さが天井から8~10㎝ほど下がっているのが問題のようです。
また、取り付けるE17サイズのスポットライトも、実際手に持ってみると結構大きいです。
取り付けるとさらに天井から20㎝ほど下がるので圧迫感に関係しているように思えます。
おしゃれなカフェや、セレブな部屋は、ダクトレールが直付け、もしくは天井がかなり高い可能性あり。
実際筆者が住んでいる一般的な賃貸6畳ですと、天井は240cmくらいです。
それで簡易式ダクトレールの取り付け分が下に数十センチ垂れ下がっているとなると、確かにちょっと視界に入る感じはあるかもしれません。
対策1 ライト直付けタイプを使う
例えばこちらのように、ライト周辺を覆うものがないタイプを利用すると、サイズ感がコンパクトになるので圧迫感が少し減るように思います。
もし次にスポットライトを購入するなら、こういうむき出しタイプを選ぼうと考えています。
対策2 ダクトレールとスポットライトの色は白にする
天井が白いお家に住まれている方が多いと思いますので、そういった方の場合、天井と同化してわかりにくくする白色を選んでみてもいいかもしれません。
筆者自身はスタイリッシュ感のあるブラック色を選んで満足していますが、もし別の部屋に導入するなら次は存在感の少ない白色を試してみたいと思っていたりします。
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