グリーンのある爽やかな生活って、なんだか憧れますよね。
買ってきた鉢植えや貰った鉢植えを、枯らさずにうまく育ててみたい!と思っても、気づいたらダメになっていた…という経験をした方、結構多いのではないでしょうか。
- とりあえず水をあげてみたり…
- とりあえず肥料を入れてみたり…
なんとなく感覚で育ててみても、なかなかうまく育たないものです。
たった一つのコツをつかめば、かなり育てやすくなります!
そのコツとは、正しい「水やり方法」を実践すること。
100均の観葉植物からスタートして、5年間で70鉢以上の植物を育ててきた筆者。
数々の植物を育てる中で、一番大事なのは水やりだと感じています。
- いつ?
- どのくらいの量?
- 品種ごとに水やり方法が違う?
「植物は水が好き」という事はわかるものの、具体的に言われると案外わからないものです。
意外に思われるかもしれませんが、実は水やりの基本はすべての植物に共通しています。
一度水やりの基礎知識を手に入れてしまえば、
- 100均の植物
- 観葉植物
- 多肉植物
- エアプランツ
など、幅広い植物を枯らさずに育られます。
初心者の方にもわかりやすく解説していますので、少しでも気になる方はぜひこのまま読み進めてみてください。
植物を枯らしてしまう原因は「水やりの失敗」にある
植物と暮らす生活を始めたときに、まず一番最初に困るのが水やりの方法。
ここでは、初心者にありがちな水やりの失敗パターンをリストアップしています。
週に〇回、同じペースで水をあげるのはNG!
ありがちな失敗として、ルーティンワーク的に同じペースで水やりする方法があります。
植物の種類や、植木鉢を置いている環境によって、水やりのペースは変わります。
例えば冬は、鉢の中の水が乾きにくいです。
まだ鉢の中に水が十分ある状態で、さらに水をあげてしまうと…根っこが腐って枯れてしまう危険性アリ!
ちょっとだけ水をあげるのはNG!
植物は寒くなると、成長が鈍くなります。
成長期である春~秋と比べて、冬場は水がそれほど必要ではありません。
じゃあ少しだけ水をあげよう…と軽く湿らせるのも失敗パターンの一つ。
水分吸収にとって大事な、端の方の細根まで水がいかず、植物にダメージを与えてしまうかも。
考え方自体はいいのですが、本当に植物が水を欲しているかどうかは、パッと見ではわかりません。
すべての基本は「土が乾いてきたら水をたっぷりと注ぐ」
水やりのタイミングで一番重要なのは「土の様子を見る」ことです。
土の状態を見ないで水をあげるのはかなり危険!
植物の根は呼吸しており、適度な空気が必要です。
土が水をまだたっぷり含んだ状態で、さらに水を追加すれば下手をすると根っこが腐ってしまうことも。
植物は水が好きだから、
- 頻繁に水をあげればいいのでは?
- 一週間に〇回水をあげればOK!
という方法は、土の状態を無視しているのであまり好ましくありません。
鉢の中が過剰にカラカラになったり、過剰にジメジメになる可能性が高く、そのままでは植物が枯れる可能性が高くなります。
土が乾いたときが、水やりのタイミングです。
乾いた土の色を知る
そもそも、植物を育て始めたばかりの方は、「土が乾いた状態」がわからないと思います。
まず乾いた土の色を知ることが大事です。
乾いた土…薄くかったり、白っぽい色
濡れた土…色が濃かったり、黒く変色
例えば、サボテンの砂で見ると下の写真は水をやる前の土です。全体的に白っぽい印象ですね。
次に水をやった後の写真です。先ほどの砂よりも色が濃くなっていると思います。
- 実際に土を指で触ってみて、ジトっとしているか
- 上記写真のように見た目で乾き具合を判断する
- 割りばしで砂を軽くいじってみて、割りばしに土がくっついてくるか
といった方法で、土の乾き具合を判断できます。
もっと分かりやすい方法もあります。
鉢から少量の土をとって鉢受けやティッシュの上など、分かりやすい所に置いて1~2時間放置します。
すると、すぐに土が乾燥しますので、「乾いた状態の土の色」を知ることができます。
乾いた土の状態が分かれば、わざわざ掘ったりせずとも、見た目で水やりのタイミングが分かります。
環境によって鉢が乾くスピードは異なる
- 季節
- 土地の気候(北海道~沖縄)
- 日当たり
- 風の有無
- 鉢の種類(素焼き鉢、プラスチックなど)
- 植物の調子が良いか
- 植物が水が大好きなタイプか
などなど様々な要因が絡んでくるので、鉢の乾き具合は環境それぞれです。
植物の土の様子を見て水をあげるか否かを判断するのが、最も堅実な方法といえます。
室内での水やりのタイミング(通常の観葉植物)
乾いたときに水を上げるのは分かったけど、
- どのくらい乾いたらいいの?
- カラカラに干からびさせて大丈夫?
という所が気になると思います。
まずは、一般的な観葉植物の乾かし具合についてお伝えしていきます。
まずは鉢の土を1~2cmくらい、軽く掘ってみてください。
割りばしで土を軽く掘ってみて、ほじった土がしっかり乾いていれば水やりのタイミングです。
- 鉢サイズが3号(直径9㎝)くらいなら1㎝前後くらい
- 鉢サイズが5号(直径15㎝)くらいなら2~3㎝くらい
掘っていく最中に、土がサラサラしていると感じたら水やりのタイミングです。
ちなみに、どこまで深く掘ってカラカラなら、乾かしすぎかもしれません。
鉢底まで完全に乾ききる前に、水をあげる必要があります。
多肉植物・サボテンの水やり
多肉植物やサボテンは少し勝手が違っていて、上記のルールで水を上げると多分、水のあげすぎになる可能性が高いです。
多肉植物やサボテンは、通常の観葉植物よりもしっかり土を乾かす必要があります。
多肉植物やサボテンは、砂漠や荒野など、雨の少ない地域で生きられるように進化しており、自分の体の中に水をため込む能力を持っています。
なので、土が乾ききった状態が、水やりのタイミングといえます。
鉢がカラカラになるのを通り越して、
- ぷっくりした葉っぱがしぼんて来た
- サボテンの胴体が少し細くなった
というタイミングが水をあげても特に問題ありません。
多肉植物やサボテンは、水切れにかなり強いんです。
むしろしっかり土や根っこを乾かすことを意識しておかないと、
- 水分過多でヒョロヒョロに間延びする
- 水が多すぎて根腐れを起こす
といった危険性がでてきます。
水が足りなくて枯れる可能性よりも、水のあげすぎによって枯れる可能性のほうが高いです。
普通の観葉植物以上に、乾かす意識を持つことが大事です。
多肉植物やサボテンの場合、乾き具合の見定めが結構難しいです。
「たっぷり水をやる」の水の量は?
基本的には「鉢の底から水が出るくらい」がたっぷり水をやることになります。
たっぷり水をあげる理由は、
- 鉢の根っこ全てに水を行き渡らせる
- 根っこが出した老廃物を洗い流す
- 鉢の中の空気を入れ替えるリスト
という目的があり、そのため鉢底から水が出るくらいの量が必要となります。
普通の観葉植物と、多肉&サボテンで共通です。
水をあげる時は、しっかりたっぷり上げましょう。
なので、
表面だけ湿らせるとか、
片側だけ濡らすとか、
などの水やり方法だと、上記の理由が満たされないので、長期的に見ると植物が弱っていく可能性があります。
乾いた状態と湿った状態の緩急が大事
植物が水が好きなのは直感的に分かりますが、実は乾いた状態も同様に大事です。
根っこは呼吸をしているので、常にジメジメした状態が続くと根っこが呼吸できず腐ってしまいます。(根腐れ)
なので、水を与える時と水を与えない時をしっかり分けることが大事です。
水を上げる時はたっぷり上げる。水を上げない時はしっかり乾かす。この緩急を付ける事に気を付けてみてください。
自分では無理かも…と感じる方に知ってほしい事
水やりの方法を見ても、
- 面倒くさくて自分にはできそうにない…。
- 忙しくて植物の様子見なんてできない…。
と感じる方もいらっしゃると思います。
観葉植物の中でも最強クラスに管理が楽な品種、お教えします。
実際に筆者が多くの植物を育てる中で、いくつもの植物を枯らしてきました。
そんな中でもトップクラスに強く、5~10年以上生存している植物があります。
- 水分をため込んでいるので、水やり回数が少ない
- お世話をうっかり忘れてもしっかり生存
- 生命力が強くてどんどん成長
植物のお世話が苦手な方、忙しくて時間がない方でもきっと育てられる品種をご紹介しています。
生命力が強くなかなか枯れない、初心者向け植物が知りたい方はこちらの記事をご覧ください。
お世話が難しいなら、超リアルなフェイクグリーンという選択も。
次の写真のうち、左右の片方はフェイクグリーン(造花)です。
どちらが偽物か分かりますか?
正解は左がフェイクグリーンで、右が本物のパキラです。
ぱっと見では植物好きの筆者でも分からない、本物そっくりのフェイクグリーンがあるんです!
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