インテリアを彩るうえで植物は欠かせません。
実際、買ってきた観葉植物を部屋に置くと、かなりオシャレな雰囲気になりますよね。
しかし、植物が入っている鉢を変更するだけで、さらにワンランク上の雰囲気に!

大抵お店で売っている鉢はプラスチックだったりするので、安っぽかったり部屋から浮いた雰囲気になってしまいます。
買ってきたばかりの鉢が部屋の雰囲気にマッチしていればそれでいいのですが、どうにも物足りないと感じる方にお勧めしたい鉢をご紹介いたします。
コンクリート鉢 / セメント鉢

通販でも手に入れやすいコンクリート鉢(セメント鉢)。
色味がシンプルで、基本的に白~グレーが多いです。
モノトーンなのでインテリアにすんなり馴染むカラーリングが魅力。
表面が少しシャビーというか、素材感のある雰囲気があり、部屋の良いアクセントになります。

コンクリートはアルカリ性なので、成分が土の中に溶けだして植物に悪影響があるのでは?と思う方もいらっしゃると思います。
実際にコンクリート鉢で育ててみて、悪い影響を感じたことはないです。

販売者が「内部をコーティングしています」と謳っていたら大丈夫です。
成分が溶け出すことなく安心して使えます。
通気性は良くありませんが、逆に言えば保水力があるので、水やりの回数を抑えることもできます。
コンクリートの為、相応の重量感はあります。
高い所に置いていた場合、落下したときに割れてケガをしたり、賃貸住宅の床を傷つけたりする可能性があります。
置き場所には注意が必要です。

こちらは自宅のサボテン(朝霧閣)を、鉢カバーとしてセメント鉢に入れた様子。
とげのあるサボテンの荒々しい雰囲気と、鉢のシャビーな仕上げがマッチしているように思います。

こちらも自宅のセメント鉢などの様子。
一番手前の多肉(グリーンネックレス)が入っているセメント鉢は、最初から黒スチール台とセットで売っていました。
グリーンネックレスの後ろにある鉢もセメント鉢で、アガベの子株がいくつか入っています。
なかなか渋みのあるカッコイイ雰囲気が作れたのではないかと思います。
陶器鉢

ツルッとした光沢感がきれいな陶器鉢。
シンプルな白色からカラフルなものまでバリエーションも豊かです。
筆者的におすすめなのは白の陶器鉢。
インテリアに馴染みやすい色で、部屋の雰囲気バランスを邪魔しない素直さが魅力です。

内部までコーティングされているものと、表面だけコーティングされているものがあります。
表面だけコーティングされている場合は、内側が素焼き状態なので、それなりに通気性もいいです。
コンクリートほどではないものの、重さはそこそこあるのでご注意ください。

こちらは陶器鉢に入っているサボテン(朝霧閣)。
お互いの針が接触しそうなので、そろそろ植え替えようとしている時の写真です。
きれいな雰囲気ではあるものの、サボテンについては陶器鉢よりセメント鉢の方がいいかな、と思ったのもこの時です。
植物の雰囲気によって、器を上手に使い分けたいものですね。
樹脂鉢

ホームセンターなどでもよく見かける「樹脂鉢」。
デザインの良いものはネット通販で買った方がいいと思います。

右の大きな鉢カバーが樹脂鉢です。今はサンスベリアを入れています。
楽天で購入した樹脂鉢ですが、届いた直後はグレー色でした。
ミルクペイントのブラックで塗って、マットなブラックに仕上げています。
丈夫で割れる心配が無く、色味も渋くてカッコイイものが手に入るのも樹脂ならではの良さです。
鉢カバーとして使うこともできるので、気軽に鉢の雰囲気を変えることもできて便利です

直接植え込んだ場合は樹脂なので通気性は良くありませんが、逆に言えば水持ちが良いので水やり回数を抑えることができます。
特選アイテム 「セラアート」
筆者が良く利用しているのは「セラアート」という樹脂鉢。

写真のように、アジアンタムをセラアートの3号鉢に入れています。

セラアートの良さは、やはり「艶消しのブラック」に尽きます。
陶器のようなツヤツヤした黒光り感は、綺麗ではあるもののインテリアとの融和性がイマイチだったりします。

こちらはセラアートではありませんが、セリアの黒プラスチック鉢に十二の巻を入れた様子。
艶消し黒というだけで、インテリアにすんなり馴染んでくれます。
また、樹脂・プラスチック鉢にありがちな、側面をクルンと丸く巻き込んだような縁が無いので、チープ感がありません。
やや大きめの鉢、セラアートの8号(直径約24㎝)も使っています。
大型サイズになると器そのものも1㎝くらいの厚みが出て、ペラペラ感が無くなるのもいいですね。

内側の黒がセラアート8号、外側のグレー色はアートストーンLLサイズです。
ブリキ(金属)
無機質なシルバー色のブリキを使って植物を飾るのもオススメ。
汚しをかけたようなシャビー感のある着色を施したブリキも、インテリアのアクセントになります!
100均にあるブリキの入れ物を、植木鉢や鉢カバーとして利用することもできます。
右の鉢は、セリアに売っているブリキの入れ物。

シュガーバインを入れていますが、結構雰囲気よく飾れていると思います。

先ほどのシュガーバインの隣に、セリアのブリキに入れたアジアンタムを並べてみました。
シルバーのブリキは白っぽい部屋に置くと、結構いい感じになります。
注意点として、水には弱く徐々に錆びてくるので、鉢カバーとして使う場合は水分をふき取るようにしてください。
また、ブリキに直接土を植えこむ場合は、水分をそれほど必要としない多肉植物やサボテンなどをおすすめします。
それでも、水をやるごとに徐々に赤錆が水に交じってきます。
自分の場合、錆によって植物が枯れることはなかったですが、ちょっと見た目に微妙かもしれません。
素焼き鉢

茶色っぽい色が特徴の素焼き鉢。
茶色以外にも、着色を施したバリエーション豊かな素焼き鉢もあります。

こちらは自宅の胡蝶蘭(左下)の様子。
白く着色してある素焼き鉢に胡蝶蘭を入れています。
通気性の良さに目を付けて、あえて素焼き鉢を選んで水草で植え込んでみました。
花が咲いていない時期の胡蝶蘭も、おしゃれな鉢に入れてあげると結構いい感じの雰囲気に。

こちらは黒く着色してある素焼き鉢に、別の胡蝶蘭を入れた様子。
カッコイイ雰囲気を出すなら黒色の素焼き鉢もいいですね。

二つ並べるとこんな感じ。
胡蝶蘭に限らず、どんな植物だって器にこだわってあげると立派な観葉植物になりますよ!
一般的に植木鉢の王道的な存在なのですが、個人的にはちょっと注意すべき点があるかなと感じています。
1.通気性が良すぎる
素焼き鉢は目に見えない大きさの穴が無数に開いている構造のため、大変通気性が良く、根腐れが起きにくいとされています。
通気性が大変良いので油断すると鉢がすぐにカラカラになってしまいます。
他の鉢の植物と一緒に育てていると、素焼き鉢のものだけ頻繁に水やりが必要になります。たくさんの植物を同時に育てていると、素焼き鉢だけ水やり回数が多くなってしまい、少し大変でした。
2.砂が染み出てくる

素焼き鉢で植物を育てていると、数か月後くらいに鉢の表面が砂でざらついてきます。
素焼き鉢は、目に見えない多数の穴が開いているので、そこから徐々に砂が染み出てくるようです。
せっかくおしゃれな鉢を使っていても、次第に砂をまぶしたような感じが出てしまったのは残念でした。
素焼き鉢を使う場合は、育てやすいメリットと独特のデメリットを把握したうえでご使用ください。
おしゃれな鉢が揃ったら、今度はその「置き方・置く場所」にもこだわってみるといいでしょう。
更に部屋のインテリアが充実しますよ!

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