植物に興味を持った時に「霧吹きって必要?」と考える時が来ると思います。
筆者が70鉢ほどの植物を育てること約6年間…。
植物を健康に育てるなら、霧吹きは必須!
という結論に達しました。
この記事では霧吹きの効果と、実際に使用してよかったおすすめ霧吹き3選をご紹介いたします。
WEBデザイナー歴10年以上。商品撮影の際にフェイクグリーンや観葉植物を使っています。趣味として観葉植物を70鉢ほど育ててきました。大人っぽいインテリアや雰囲気の良い暮らしに憧れて、日々アップデートしています。
室内の植物にとって「霧吹き」の必要性
そもそも何のために霧吹きを使うのかについてご説明いたします。
葉に潤いを与える
葉水はなくても、一応植物は育ちます。
しかし植物にとって湿度50%を切っている日本の室内は、熱帯植物にとっては快適とは言えません。
葉水で適度に湿度を与えることで、植物にとって快適な状況を作れます。
生きやすい環境が整うことで、特に葉っぱが大きく育ちます。
葉っぱの蒸散力を高める
葉っぱについた水が蒸発する際、
気化熱として温度を持っていくのと同時に、周囲の気流が動きます。
光合成で出したガスは葉裏に溜まっています。
葉水により空気が動くことでガスも吹き飛ばし、結果として蒸散効率を高めることに繋がります。
植物を育てる上で、空気が動くのはかなり大事!
虫害から防ぐ
潤いを与えて蒸散力も高まるなど、葉水によって植物が健康に育ちます。
健康な植物には害虫が付きにくい傾向にあるので、
結果として虫から植物を守ることに繋がります。
ハダニという害虫は水に弱いので、葉水で洗い流すことも可能。
葉水の効果について熱帯植物のプロが解説!
youtubeにてプロの植物栽培家が葉水の効果について語っている動画です。
大変勉強になる動画なので、葉水の効果についてより詳しく知りたい方は再生してみてください。
おすすめ1位 電動タイプ霧吹き
ここからは実際に筆者が使用してよかった、おすすめ霧吹きを紹介していきます。
一口に電動霧吹きといっても種類が多数あり、その中でも特に便利な物をご紹介します。
デザインが綺麗で使いやすい「電動じょうろ」
筆者は腱鞘炎持ちなので、エアプランツや観葉植物など、多くの植物に毎日霧吹きをする作業が正直苦痛に感じることもありました。
そんな時に助けてくれたのが電動霧吹きです。
サイズ感はやや大きめですが、たっぷり使えるので便利です。
カラーも白で統一してあるので、インテリアにも馴染みやすいです。
トリガーボタンを一回押すと水が噴射されるのですが、結構な勢いで出ます。
もう一回ボタンを押すと噴射が止まります。
ミストの粒子は細かく、いい感じで葉っぱを湿らせてくれます。
充電式で、USBケーブルで充電します。使用頻度にもよると思いますが、1回充電すれば数週間~1か月は電池が持ちます。
電池の残量もヘッド上部に表示されているので、それを見ながら充電のタイミングを見計らえます。
至れり尽くせりという感じで、霧吹きについてはこれで決まりなのでは?と感じています。
これ一つあれば、他の霧吹きは無くてもOK。
唯一の欠点は、水の拡散力が強くて床が濡れがちなところです。
あまり同じ場所に長々と当てず、ササッと霧吹きをかけると丁度いいです。
念のため、事前に雑巾などを用意しておくと安心です。
おすすめ2位 アイビル「エアリーミスト」
5年前に購入してから現在まで現役の霧吹き。
アイビルのミストスプレーです。
自分が通っている美容室でも、髪を湿らせる際に使用されていたりします。
シンプルな色と形状で、インテリアとも相性抜群です。
- ミストの粒子がすごく細かい
- 一回に出るミストの量が多い
- デザインがオシャレ
ガスを使っていないのに、ミストがシューッとたっぷり出ます。
床をビショビショにしたくない場合や、軽く湿らせたいときに便利!
電動じょうろとアイビルは、併用して使い分けています。
- 電動じょうろ…大きい植物や複数の植物、葉っぱの洗い流し用
- アイビル…小さい植物、軽く湿らせる場合に
それぞれに良さがあるので、両方持っていて損はありません。
アイビルの唯一のデメリットとして、トリガーが若干重いという事も挙げられます。
トリガーを全部戻さず、何度も細かく握り直すという方法でデメリットを解決しました。
おすすめ3位 実用性重視、昔ながらの霧吹き
こちらも結構長く利用してきたフルプラの霧吹きです。
見た目は正直オシャレとは言えませんが、質の高さは良好。
ミストの粒子も細かく、軽い力で程よい量のミストが広がります。
ノズルのおかげで葉の裏側にも水をかけやすいので、ハダニにやられてしまった植物に「粘着くん」を吹き付けるために利用したりしていました。
昔からある、何の変哲もない霧吹きは
- 価格が安くて購入しやすい
- ミストが細かくて、量もしっかり出る
- 耐久力が高く長持ち
という特徴があります。
デザインさえ気にしなければ、一番良い選択かもしれません。
番外編その1 おしゃれ系デザイン霧吹き
インテリア的に優れている、おしゃれなデザインの霧吹きの性能についてもご紹介いたします。
こういった霧吹きをいくつか使った感想としては、
- 見た目は抜群に良い
- ミストの粒子が荒いかも
- ミストの量は多い
- 持ち手の金具が壊れるなど、耐久力に難あり
という感じです。
見た目は最高ですが、性能に物足りなさがあるかも…
こういうタイプもやはり同様に、
- 見た目がおしゃれ
- 可もなく不可もない、無難な使い勝手
- トリガーの破損など、耐久力に疑問
という印象があります。
おしゃれなタイプの霧吹きは、ミストに関する不満やパーツの耐久不足など、何かしらの問題がチラホラある印象です。
本格的な霧吹きに一歩劣りますが、過不足なく使えます。
霧吹きの使用頻度が低めだったり、インテリアの一つとして考えるのなら十分良いアイテムだと思います。
番外編その2 その他の電動霧吹き・蓄圧霧吹き
昔ながらの電動霧吹き
電池式で(単三電池が4本)、ボタン一つで自動でミスティングしてくれます。
しかし難点として、
ミスト粒子がやや大きく、勢いもかなり強いため、普通に使うと辺り一帯が水びたしになります。
植物のホコリ落としには、かなり有効かも。
潤いを与えるために、軽くミスティングしたい場合には不向きです。
ボタンをこまめに押して使えば、少量のミスティングも一応可能です。
カラーが赤ということもあり、インテリアから浮きがちなのもちょっとマイナスでした。
消毒用の電動噴霧器
このご時世、消毒で噴霧器にお世話になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
物は試しにと、観葉植物に霧吹きとして使ってみました。
消毒用の青い光が、水と一緒に出ています。
水の出る量は少々控えめ、粒子はかなり細かいです。
粒子が細かくて湿らせやすいのはいいのですが、効率はかなり悪いです。
小ぶりなアジアンタムを表裏両面ともしっかり湿らせるのに、数十秒かかってしまいました。
やはり植物専用の霧吹きの方が使いやすいです。
蓄圧式霧吹き
電動ではなく蓄圧式の霧吹きですが、こちらも結構便利です。
ミストは結構細かく、広範囲にミストが噴霧されます。
ボタンを押している間は、ずっとミストが出続けます。
電動霧吹きよりも安いので、最初は蓄圧式を使っていました。
毎回ポンプを上下させて蓄圧するのが、だんだんストレスに…。
- 圧力を高めないとミストが噴出しない
- それなりに蓄圧しないと持続時間も短い
使うときは、最低でも20回くらいポンプを上下する必要があります。
個人的にはボタン一つで即使える電動式のほうがおすすめです。
100均の霧吹きはイマイチ
補足として、100均の霧吹きについても記載します。
タイトルにもある通り、個人的には100均の霧吹きはあまりお勧めしません。
- 握り心地の悪さ
- ミストの量が多すぎ/少なすぎ
- 粒子が粗い
- 耐久力が低く、壊れやすい
など、一般的な霧吹きと比べて性能面でかなり劣る印象です。
メリットとしては、流行を追いかけたデザインもあるので、見た目は結構オシャレだったりします。
値段が安いので、壊れるたびに買い替えるという使い方も可能ではあります。
しかし、毎回買うのも面倒ですし、どうせなら使い勝手の良いものを、愛着を持って長く愛用したいですよね。
霧吹きが面倒くさいと感じた方へ
これまで霧吹きに関する実体験を書いてきましたが、「やってらんねぇ!」と感じた方も多いかと思います。
ぶっちゃけ、霧吹きは無くても大丈夫です。
- 複数の植物を同時に育てる
- とにかく健康に植物を育てたい
など、より高みを目指す場合に霧吹きは必要だと感じています。
初心者のうちは霧吹きがなくてもOKです。
それよりも、
- 光のある最適な置き場所
- 鉢の素材
- 基本的な水やりのペース
など、植物を育てるために必要な基礎知識の方が大事です。
道具や鉢、水やりのコツなど観葉植物をうまく育てるコツをまとめています。
ここまで読んでも、
- 植物を上手く育てる自信がない方
- お仕事やご家庭が忙しすぎる方
については、いっそフェイクグリーン(造花)をおすすめします。
本物そっくりの超リアルなフェイクグリーンがあるんです!
次の写真のうち、左右の片方はフェイクグリーン(偽物)です。
どちらが偽物か分かりますか?
正解は左がフェイクグリーンで、右が本物のパキラです。
ぱっと見では植物好きの筆者でも分からない、本物そっくりのフェイクグリーンがあるんです!
こちらの記事では、超リアルでおすすめのフェイクグリーンを多数ご紹介しています。
コメント