植物に興味を持った時、色々調べる中で「霧吹きって必要?」と考える時が来ると思います。
筆者が植物に興味を持って、100均の植物を適当に買い漁ってから約6年間…。
色々な植物を育てる中で、「健康に育てるなら霧吹きは必要!」という結論になりました。
その中でも特にお勧めの霧吹き3選をご紹介いたします。
植物にとっての「霧吹き」の必要性
そもそも何のために霧吹きを使うのかについてご説明いたします。

葉に潤いを与える
葉水はなくても植物は育つので、決して必須ではありません。
しかし植物にとっては湿度50%を切っている一般的な室内は、熱帯の植物にとっては決して快適とは言えません。
植物にも葉水で湿度を与えることで、植物にとって快適な状況を作れます。
具体的に言うと、葉っぱが大きくなる傾向にあるようです。
葉っぱの蒸散力を高める
葉っぱについた水が蒸発する際、
気化熱として温度を持っていくのと同時に、周囲の気流が動きます。
光合成で出したガスが葉裏に出たりするのですが、そういった空気が動くことで、結果として蒸散力を高めることに繋がります。
虫害から防ぐ
潤いを高め、蒸散力も高まるなど、葉水を行うことで植物自体がますます健康に育ちます。
健康な植物には害虫が付きにくい傾向にあるので、結果として虫から植物を守ることに繋がります。
葉水の効果について熱帯植物のプロが解説!
youtubeにてプロの植物栽培家が葉水の効果について語っている動画です。
大変勉強になる動画なので、葉水の効果についてより詳しく知りたい方は再生してみてください。
おすすめ霧吹き1位「電動式霧吹き」
デザインと使用感を兼ね備えた電動霧吹き
筆者は腱鞘炎持ちなので、エアプランツや観葉植物など、多くの植物に毎日霧吹きをする作業が正直苦痛に感じることもありました。

そんな時に助けてくれたのが電動霧吹きです。
サイズ感はやや大きめですが、たっぷり使えるので便利ですね。
カラーも白で統一してあるので、綺麗だと思います。

トリガーボタンを一回押すと水が噴射されるのですが、結構な勢いで出ます。
もう一回ボタンを押すと噴射が止まります。

ミストの粒子は細かく、いい感じで葉っぱを湿らせてくれます。

充電式で、USBケーブルで充電します。使用頻度にもよると思いますが、1回充電すれば数週間~1か月は電池が持ちます。

電池の残量もヘッド上部に表示されているので、それを見ながら充電のタイミングを見計らえます。
至れり尽くせりという感じで、霧吹きについてはこれで決まりなのでは?と感じています。
唯一の欠点は、水の拡散力が強くて床が濡れがちなところです。
あまり同じ場所に長々と霧吹きを当てず、サッとミスティングを済ませてしまいましょう。
念のため、事前に雑巾などを手元に用意しておくと安心です。
昔ながらの電動霧吹き

電池式で(単三電池が4本)、ボタン一つで自動でミスティングしてくれます。

しかし難点として、ミストの粒子がやや大きく、勢いもそれなりにある為、普通に使うと辺り一帯が水びたしになります。
植物のホコリを落とすなどの目的でガッツリ使うという用途にも向いています。
その一方で、潤いを与えるために少しミスティングしたい場合には不向きかもしれません。
一応、ボタンをこまめに押して使えば、少量のミスティングもできなくはないです。
消毒用の噴霧器

2022年のご時世柄、消毒でこういうタイプの噴霧器にお世話になった方もいらっしゃるのではないでしょうか。
物は試しにと、実際には水用霧吹きとして使ってみました。

消毒の為の青い光も、水と一緒に出ています。
水の量は少々控えめ、粒子はかなり細かいです。
こちらの小ぶりなアジアンタムを表裏両面ともしっかり湿らせるのに、数十秒かかってしまいました。
粒子が細かくて湿らせやすいのはいいのですが、ちょっと効率は悪いです。
やはり餅は餅屋といいますか、ちゃんとした電動霧吹きのほうがオススメです。
番外編:蓄圧式霧吹き(手間が大変)

また、こちらは蓄圧式の霧吹きですが、こちらも結構便利です。
ミストは結構細かく、ボタンを押すと広範囲にミストが噴霧されます。
ボタンを押している間は、ずっとミストが出続けます。
最初は蓄圧式を使っていたのですが、上のレバーを上下させて圧力を高める行動が少々面倒でした。
ポンプを最低でも20回以上上下させて、
圧力をそれなりに高めないとうまくミストが噴出しませんし、それなりに蓄圧しないと持続時間も短いです。
個人的にはボタン一つで即使える電動式のほうがよりおすすめです。
おすすめ2位「アイビル」
5年前に購入してから現在まで現役の霧吹き「アイビル」のミストスプレーです。

自分が通っている美容室でも、髪を湿らせる際に使用されていたりします。(というか、本来の用途はそっちかな?)
シンプルな色と形状で、インテリアとも相性抜群です。特徴としては
・ミストの粒子がすごく細かい
・一回に出るミストの量が多い
・デザインがオシャレ
というものがあります。ガスを使っていないのに、一回トリガーを引くだけで長めにミストが出るのも便利です。

上記のアジアンタムのような、湿度高めが好きなシダ植物などに、程よく湿り気を与えるのに使っています。
唯一のデメリットとして、トリガーが若干重いという事も挙げられます。
これについては、毎回トリガーを全部戻さず、ある程度まで戻してから何度も細かく握るという方法で解決しました。
おすすめ3位 実用性重視、昔ながらの霧吹き

こちらも結構長く利用してきたフルプラの霧吹きです。
見た目は正直オシャレとは言えませんが、質の高さは良好。
ミストの粒子も細かく、軽い力で程よい量のミストが広がります。
ノズルのおかげで葉の裏側にも水をかけやすいので、ハダニにやられてしまった植物に「粘着くん」を吹き付けるために利用したりしていました。
この辺りの昔からある何の変哲もない霧吹きは、価格もそれなりで購入しやすく、ミストの質も量も十分なクオリティー。
耐久力もそれなりにありますので、一回購入すれば長持ちすると思います。
デザインさえ気にしなければ、一番良い選択かもしれません。
番外編 おしゃれ系デザイン霧吹き
最後にお洒落なデザインの霧吹きをご紹介いたします。
ミストの量、ミストの粒子、耐久力において本格的な霧吹きに一歩劣る部分もありますが、過不足なく使えるアイテムです。
ただ、インテリアに溶け込むおしゃれ感は間違いないですし、霧吹きの使用頻度が低めだったり、インテリアの一つとして考えるのなら十分良いアイテムだと思います。
100均の霧吹きはイマイチ
補足として、100均の霧吹きについても記載します。
タイトルにもある通り、個人的には100均の霧吹きはあまりお勧めしません。
握り心地の悪さ、使い心地の悪さ、ミストの量が多すぎ/少なすぎ、耐久力が低い…一般的な霧吹きと比べても性能面でかなり劣る印象です。
メリットとしては、流行を追いかけたデザインもあるので、見た目は結構オシャレだったりします。
値段が安いので、壊れるたびに買い替えるという使い方も可能ではあります。
しかし、毎回買うのも面倒ですし、どうせなら使い勝手の良いものを、愛着を持って長く愛用したいですよね。

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