エバーフレッシュは、初心者でも扱いやすく、お世話が簡単な植物です。
この記事では、実際に筆者が育てているエバーフレッシュの成長記録とともに、エバーフレッシュの基本知識や手入れ方法について詳しく解説していきます。
エバーフレッシュが難しいと感じる、ありがちな問題点への対処法を分かりやすくご紹介。また、日常の管理方法も併せて説明します。
観葉植物やフェイクグリーンを色々集めています。
WEBデザイナー歴10年以上。商品撮影の際にフェイクグリーンや観葉植物を使っています。趣味として観葉植物を70鉢ほど育ててきました。大人っぽいインテリアや雰囲気の良い暮らしに憧れて、日々部屋をアップデートしています。
エバーフレッシュは難しくない!70鉢育てた中では【簡単】
水切れが分かりやすいから、育てやすさ抜群
エバーフレッシュは、観葉植物の初心者でも育てやすいタイプです。
植物の管理に関する特別な知識がなくても、十分育てることができます。
- 樹形が綺麗に伸びるので、「剪定」は不要
- 水が切れるとグッタリするので、水やりのタイミングが一目でわかる
- 病害虫が発生しにくい
ぐんぐん大きくなるので、植物の成長を日々感じたい方にオススメ。
難しいと感じるポイント2選
エバーフレッシュを育てるなかで、難しいと思うことはほとんどありませんでした。
強いて難しいポイントを挙げるとすれば、
- 水がかなり好きで、水やり頻度が高い
- 植え替えの際、根っこの整理に敏感
の2点があります。
水やり頻度の高さについて
エバーフレッシュはかなり水を欲しがります。
つい先日水をあげたばかりなのに…と感じることもしばしば。
土の表面がサラサラしていたら、水が必要なタイミングです。
週に1~2回ほど、土の表面をスコップなどでほじってみてください。
- ベタベタしているなら水はまだ十分足りている
- サラサラしているなら水やりのタイミング
という判断になります。
油断しているとすぐ土が乾くので、きっと驚かれるかもしれません。
土の様子を見ておけば、枯れることはまずありません。
植え替えの根っこの整理について
筆者は一度、エバーフレッシュを枯らしたことがあります。原因は根っこの整理のし過ぎでした。
植え替えの際に、古くなった黒っぽい根っこをハサミでカットするとよく育つ。
というのは植物を育てるうえでの王道パターンです。
しかし、エバーフレッシュに関してはあまり根っこを切らず、あるいは全くカットせずにスポッと新しい土に植え換えるだけでもOKです。
一度調子を崩すと、回復は難しいかも。
エバーフレッシュの成長記録
ホームセンターで300円くらいで購入した、高さ10cmくらいのエバーフレッシュ。(写真右)
自宅の窓際で1週間くらい環境に慣らしてから、黒い鉢(セラアート3号)に植え替えています。
植物は、急激な環境変化を嫌います。
- ホームセンターから自宅に環境が変わるストレス
- 植え替えによる根っこのダメージ
2種類のストレスを同時に与えないよう、一応念のため植え替えのタイミングを1週間ほどずらすようにしています。
1年くらい経過し、4号サイズの鉢に植え替えました。
木と葉っぱを合わせた高さが40cmくらいになっています。(鉢の高さ除く)
まだまだ大きくなりそうです。
水やりと置き場所に気を付ければ、順調に育ちます。
エバーフレッシュの新芽は茶色い
画像の中央にある黒い塊が、葉っぱの素になるものです。
それがグーンと伸びて開いていき、徐々にエバーフレッシュらしい葉っぱになっていきます。
開いていく途中の葉っぱは茶色で、開き切ると普通のグリーン色に変化します。
新芽が茶色いから病気?と心配する必要はありません。
水を切らしすぎると葉っぱがグチャグチャになる
育てている中で知ったことですが、エバーフレッシュの水切れ状態が続くと、葉っぱに不調が出ます。
上記の写真のように葉っぱがゴチャっとなり、見栄えが悪くなります。
また、夜になっても葉が閉じなくなるという現象も起きます。
水をやっているうちに自然に戻っていくのですが、最初はびっくりしました。
エバーフレッシュが育てやすい理由
ここからはエバーフレッシュのことを知りたい方に向けて、基本知識や育てやすさについて詳しく説明します。
初心者でも気軽に育てられるのが、エバーフレッシュの魅力です。
エバーフレッシュとは?
エバーフレッシュは、その名の通り一年を通して緑色の葉っぱがついているマメ科ヨコバ属の常緑植物です。
正式名称は「pithecellobium confertum」と言い、「ヨコバ」や「ネムノキ」と呼ばれることもあります。
夜に葉を閉じて休眠する様子が、眠っているみたいだから「ネムノキ」
元々は中米・南アメリカの熱帯雨林が原産で、湿度の高い環境を好みます。
室内でも十分育ち、さらに手入れが簡単なので観葉植物としても非常に人気があります。生命力も強いので、オフィスや家庭など様々な場所で育成可能です。
成長が目覚ましい、活発な観葉植物です。
エバーフレッシュは他の観葉植物と比べても成長速度が早いほうで、水の吸収力も高いです。
室内栽培の場合、水やりの回数は週に1回程度。季節を問わずに室内で元気に育ってくれます。
エバーフレッシュはNASAも認める空気清浄効果あり!
エバーフレッシュはNASA(アメリカ航空宇宙局)によって空気浄化の効果も認められており、室内の空気を綺麗にする手助けをしてくれます。
室内のベンゼンやホルムアルデヒドなどの有害物質を浄化する「エコプラント」50種の一つにも選ばれています。
新築祝いのギフトとしてピッタリかも。
エバーフレッシュの適切な育成環境
明るい光を好むため、窓辺に置くのがおすすめです。
直射日光が当たると葉焼けするので、レースカーテンやブラインドで光を和らげてあげる必要があります。
水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えることが大事。
高湿度を好むため、乾燥する冬季には加湿器を使ったり時々葉水をかけて適切な湿度を保つと、ますます元気に育ってくれます。
一応、加湿器や葉水がなくても元気に育ちます。
エバーフレッシュの日常管理
ここではエバーフレッシュの育て方の基本である水やり、日当たり、肥料の与え方、病害虫の予防と対策、一般的なトラブルの対処法について詳しくご紹介します。
水やりの頻度は週に1回くらい
エバーフレッシュは適度な湿り気を好む植物です。土の表面が乾いたら水やりを行うのが基本です。
春から夏にかけては成長期であるため、1週間に1〜2回の水やりが適切です。しかし、秋から冬にかけては成長が緩やかになるため、1週間~1週間半に1回程度に減らします。
大事なのは、土の表面の様子を見ること!
水やりの際は、鉢の底から水が流れ出るまでたっぷりと与えることが重要です。これにより、根元まで水が行き渡りますが、根腐れを防ぐためには鉢底石を使用し、余分な水はしっかりと排出させましょう。
水やりのタイミングが分からない場合は、サスティの利用がおすすめです。
置き場所は窓際が好ましい
エバーフレッシュは明るい光を好む植物ですが、直射日光は避けるべきです。特に夏の強い日差しは葉焼けの原因となるため、明るい日陰や半日陰で育てるのが理想的です。
室内で育てる場合は、南向きの窓から少し離して配置すると良いでしょう。
また、気温が低い冬場は、可能な限り日光が当たる暖かい場所に移動させると、うまく冬場を乗り切れます。(冬場の室内気温の目安は10℃以上)
温度が急激に変わる場所や、エアコンの風が直接当たる場所は避けるべきです。
エアコンの乾いた風が、葉から水分をガッツリ奪って枯らしてしまう!
肥料は無くても育てることが可能
エバーフレッシュは水と光だけでもそれなりに成長してくれます。成長期である春~初夏にかけて、肥料を与えることで、より元気に育ちます。
- 植え替え時にマグァンプなどの緩効性の固形肥料を混ぜ込む
- エードボールCaなどの固形肥料を土の上に置く
- ハイポネクスなどの液体肥料を希釈して、水やりの水とともに与える
などの方法で施肥できます。
肥料を与え過ぎると根が傷みやすくなるため、推奨される量の半分から始めて植物の様子を見ながら調整することが望ましいです。
特に重要なのは、肥料を与える時期を守ることです。冬場はエネルギー消費が少ないため、肥料は基本的に不要です。
面倒な場合は、肥料入りの培養土を使うと楽です。
病害虫の予防には、葉水とサーキュレーターが効果的
エバーフレッシュは比較的病気に強い植物ですが、様子を見ずに放置していると病害虫のリスクが高まります。
特に注意したいのは、害虫の発生です。予防策としては適度な湿度、そして通気性を良くしてあげることが重要です。
植物には「動く風」がとても大事!
光合成の際に出る、葉にたまったガスを動かして快適な環境を作ってあげると、植物は健康に育ってくれます。
風だけでなく、葉っぱや幹に霧吹きをかける「葉水」も効果的です。
葉水の目的は、主に以下の3つです。
- 生まれ育った熱帯雨林の環境に近づけるため、葉水で空気中の水分を高める
- 植物の天敵であるハダニやカイガラムシという害虫を退ける
- 水分が蒸発するときに、一緒に周囲の空気も動いて通気性がよくなる
忙しい方やお世話が難しい場合は
植物をうまく育てるコツは、日ごろのこまめな様子が一番大事です。
とはいえ、家事に仕事に忙しく、気づいたら植物が枯れていた…なんてこともあるかと思います。
忙しい方にはフェイクグリーン(造花)もオススメです。
植物好きの筆者でも納得できる、本物っぽく見えるリアル系フェイクグリーンを多数ご紹介しています。
エバーフレッシュの植え替え方法
エバーフレッシュを健康に育て続けるためには、適切な植え替えが必要です。ここでは、植え替えの適切なタイミング、必要な材料、手順、そして植え替え後のケア方法について詳しく解説します。
植え替えのタイミングとそのサイン
エバーフレッシュの植え替えは、1年に1回くらいが目安になります。ただし、植物の成長具合や鉢の状態によって早めたり、遅くしたりなど適宜調節が必要です。
植え替えの主なサインとしては、
- 根が鉢の底からはみ出している
- 土が硬くなり水はけが悪くなっている
- また、植物の成長が著しく遅くなっている
ことが挙げられます。
これらのサインが見られた場合、根が張りすぎて根詰まりを起こしている可能性がありますので、植え替えを検討しましょう。
必要な材料と用具の準備
エバーフレッシュの植え替えには、適切なサイズの鉢、新しい鉢土、水やり用のじょうろが必要です。
鉢は従来のものよりも一回り大きなものを選びます。鉢土には軽石やバークを混ぜると排水性と通気性が向上します。
鉢を一回りずつ大きくする事で、根が鉢の中で満遍なく広がります。
植え替え手順
エバーフレッシュの植え替え手順は次の通りです。まず、新しい鉢に軽石やバークを底に敷き詰め、水はけを良くします。
個人的には軽石を入れないほうが、水持ちがよくて好きです。
次に、元の鉢から植物を慎重に取り出し、古い根を少しカットして新しい根が成長しやすくします。それから、新しい鉢に植物を置き、新しい土を周囲に均等に追加していきます。
あまり根を整理しすぎると枯れる原因に。
土を軽く押さえつけた後、たっぷりと水を与えます。このとき、土が均一に湿るように注意しましょう。植え替え作業は根を傷めないよう優しく行うのがポイントです。
植え替え後のケア方法
植え替え後の植物は根っこにダメージを負い、弱っています。
弱った植物に直射日光はダメージになるので避け、風通しが良く明るい場所に置いて養生してください。水やりは、土の表面が乾いたらたっぷりと与えます。
植え替え直後は根が落ち着くまで肥料は避け、一ヶ月後から薄めの液体肥料を月に一度程度施すと良いでしょう。また、葉のホコリを定期的に拭き取ることで、健康な状態をキープできます。
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